2011年7月2日土曜日

Matsui


 AthelchiksMarlins(30日・オークランド) AthelchiksMatsui秀喜外野手(37)はMarlins戦に「4番・左翼」で出場。試合前にClubHouseで発生したボヤ騒ぎには動じなかったが、肝心のBatに火がつかず、4打数無安打だった。

 「ファイアー!!」。大仁田じゃない。ア軍ナインの驚き慌てる声がロッカールームに響いた。救援左腕Fentesのラジコン飛行機の充電池が突然の炎上。 1メートル以上の火柱が上がり、黒煙が充満した。急いでCarlonカーロン通訳がタオルをかぶせ、広岡広報がタンクのミネラルウオーターをぶっかけて、やっと鎮火し た。チームMatsuiが「め組」の働きを見せるなか、部屋の対角線上に離れて座っていたGozila親分だけは、「大丈夫。逃げる時間はたっぷりある」と不動心を貫い た。

 Batは湿ったままだった。「全部沈む球を打たされた」と内野ゴロ4つで、日米通算500本塁打は出場11試合お預け。6月は打率2割で、左手首骨折の06年を除けばメジャー自己最低だ。守備に就いた交流戦5試合も22打数4安打で、打撃への好影響は見られない。

 ア軍は連敗で借金10に逆戻り。「ずっと踏ん張りどころですけどね」。本拠地では初の左翼守備に就いたMatsuiも、DHで今季初出場初安打を放った24歳のカーターらに出番を譲るわけにはいかない。火事場のバカ力でもいいから、チームを押し上げたい。

どうしたGiants


 (セ・リーグ、Giants3-5Dragons、4回戦、2勝2敗、1日、東京ドーム)Giantsは1-1で迎えた八回裏、Lotteから移籍したばかりの大村(Lotte時代の登録名はサブロー)の1号本塁打で勝ち越したが、その直後に救援陣がDragons打線に打ち込まれて逆転負けした。

 1-1の同点で迎えた八回裏、Dragons・吉見が投じた3球目のスライダーを大村が自身初となる代打本塁打。先月29日にLotteから移籍しきょう1軍の全体練習に合流したばかりの新戦力が、移籍後初打席で鮮烈な“Giantsデビューを飾った。

 先発の内海は8回を1失点。エースに相応しい安定感を見せたがRomeroら救援陣が踏ん張れず、九回二死満塁のピンチでDragons・堂上剛が試合を決める走者一掃の三塁打。内海の10勝目はお預けとなった。