2010年10月18日月曜日

ロッテ逆王手

日本シリーズ進出へ負けられないロッテは1点を追う七回に3本の適時打が飛び出して逆転に成功。九回にはルーキー・清田が貴重な2ランを放ち、対戦成績を3勝3敗として逆王手をかけた。

 クライマックスシリーズ(CS)final stage突破へ、必ず逆王手をかける。ロッテ・西村監督の選手起用に、勝利への強い執念がにじみ出ていた。先発の大嶺をわずか二回で見切りをつけ、三回から小野をマウンドに送ったのだ。

大嶺は7月20日の日本ハム戦以来、約3カ月ぶりの1軍マウンド。一回は制球が定まらず、本多に四球を与え、二死二塁から小久保に左翼フェンス直撃の適 時二塁打を浴びて先制を許した。ソフトバンクには通算5勝1敗、2完封と大嶺は抜群の相性。だが、不調でシーズン後半を2軍で過ごした右腕には荷が重いと 判断。早めの投手リレーを選択した。「引き分けも許されない。われわれは勝つしかありませんから。シーズン終盤の粘りをここでも発揮してほしい。選手を信 じて戦うだけです」

西村監督の言葉通り、選手はレギュラーシーズン終盤の壮絶な戦いを展開。最後の3試合に3連勝し、日本ハムとの熾烈な3位争いを制した。「ボクらは苦し い状況の中で3位になった。追いつめられても、それを跳ね返すだけの底力がある。勝って逆王手をかけたい」と主将の西岡。指揮官の期待に応え、2番手の小 野が粘投。3回1/3を2安打無失点に封じて試合をつくっった。

そして七回。沈黙していた打線が2番手のファルケンボーグをとらえた。井口、サブローの連続二塁打で同点。さらに代打・福浦の適時右前打で逆転。里崎の タイムリーなどでこの回、計3点を奪った。1点差に詰め寄られた九回には、二死二塁からルーキー・清田が決定的な2ランを放ち、5-2と突き放した。最後 は小林宏がきっちり抑えて勝利。崖っぷちからの2連勝で、ソフトバンクに逆王手をかけて最終戦に臨む。

0 件のコメント:

コメントを投稿